スペースケーキはグロテスクな色
2006/01/14 ( Amsterdam )
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疲れ切っていたので朝風呂。バス付きを選んで正解。旅の疲れを取るのはお風呂です。
メルキュール ホテル アムステルダム エアポートの朝食はさすが世界の四つ星ホテルだけあってすばらしい。生ハムや生サーモンがとても美味しいし、スクランブルエッグも美味しいし、野菜炒めも美味しいうえに、ドーナッツやスイーツがアタッシュケースみたいな入れ物に入って置かれておりました。疲れておりまして頭が回らずにカメラを忘れたので撮影はしませんでした。ただオランダは物価が高いと言われておりましたので、食いだめしようとがつがつがつがつと普段の四倍ほど食べました。さすがに自分でも食い過ぎかなあと思うキウィフルーツ 8 個( それだけしか無かったので、あればもっと食べていたと思います )など、ちょっとぁゃιぃ日本人となっておりました。
チェックアウトをして送迎バスへ乗り込みました。中心街へ行くならトラムでもいいよと言われたけど、トラムがどんなもんかわからなかったので、わかりやすいスキポールへとなりました。スキポール空港に着くと券売機があったので、AMSTERDAM から CENTRAL を選んで購入。ちなみに券の種類に One way や Return , Open と Today, class 1st と class 2nd , Normal と Discount の種類があり順番に希望の物を押していきます。もちろん制限の付いている物ほど安くなり、ノーマルとディスカウントでは 1.5 ユーロほど値段が違いました。ヨーロッパはカード社会ですので、クレジットカードも使えます。VISA , Master , Euro-Card が使えました。小銭をじゃらじゃらと出さなくていいので、カードの方がスマートですよ。
アムステルダム中央駅には 1,2 番線と書かれているけど、1,2 番線が工事中のためみんなよくわからず 3.4 番線で待っておりました。時刻表を見ても 1 番線って書かれているしどこで待てばええの?って感じで、待っておりました。よくわからずに待っていると、電車が来ましたのでパタパタを見ると「Not stop Amsterdam Central St.」って書かれてあるので乗られず。こういうときに日本の時間通りに来る鉄道に感謝しますわ。時間に来た電車は時刻表の物ではなく、その一本前の物でした。
15 分ほど遅れてきました電車はダッチ名物のドッグノーズでは無く、ヨーロッパらしいデザインの車体。あとヨーロッパらしくどろどろに汚れております。日本では考えられないぐらいの汚さです。乗車するのは 3 駅ですが、窓が汚れすぎていて逆光では全く外の景色が見られずダメダメです。
中央駅までは 15 分ぐらい。到着するとヨーロッパらしい三角屋根の駅でした。表に出ると工事中ホーダイ。なのでアムステルダム中央駅の写真はありません。で、ここで思ったのですが、私の持っている 3 日用の旅行カバンはヨーロッパでは非常に引きづらい。というのも、ヨーロッパはご存じのように石畳のためコマがはまってしまいます。
アムステルダムでの宿は「HOTEL MYHOME」さん。日本人が経営する宿ですけど、普通のドミーでした。オフシーズンですので空いておりました。一人の日本人の方がおられましたので、少しお話をして私は出かけました。
私がアムステルダムへ行きたかった理由は、マリファナでは無く、アンネの日記増補版を読んだので、是非ともアンネの家に行きたかったからです。アウシュビッツのホロコースト( 毒ガス殺人 )や 9.11 のミッシングボーイング並に嘘かも知れないと言われている本書ですが、一応本当だとして感じたときにその舞台となった場所を見てみたいというのは、好奇心旺盛な私としては確実なところでした。最低でもアンネという少女が住んでいて、連行されたのだけは事実でしょうからね。運河沿いに歩いて行くと、日記でも出てくる西教会が見え、そしてアンネの家( 正確には隣の記念館 )に並ぶ人の列が見えてきました。内部は狭いため、入る人数が制限されています。そのために外にはずらっと人が並ぶわけです。少し高いかなあと思う入場料を払った後、日本語のパンフを取り、内部を歩きました。まあ中に入って見てみると日記の全てについては本当かどうかはぁゃιぃ場所がいくつかありました。確かに本棚はありましたけど、SS が来てあの部屋を見つけることが出来ないというのは少し考えづらいところではありました。というのも、日記を読まれた方ならわかりますけど階段を上がったところに本棚がありまして、少し配置としておかしいとなります。また、倉庫の大きさから考えて上の階が狭すぎるからです。そのため、いくら奥まっており隠れ家は表通りから見えないと言われても、何度か SS が突入してきた時に見つからなかったというのは難しいんではないかなあと思いました。日記の信憑性は置いておいて、私がこの博物館で一番残念だったのは、日記の中でアンネが唯一一人になられたという屋根裏部屋が一切見学できなかったことです。このときにはどんな気持ちになっていたんだろう?というのを感じるために、屋根裏部屋には是非とも登りたかったところですが、小さな階段が一カ所しかなくそれは実現しませんでした。これだけが心残りですね。ここには登りたかった。いつの時代もユダヤ人は嘘をつくのがうまく、そして韓国人は見え透いた嘘をつくという感じですね。
見終わった後はアムステルダム一の広場であるダム広場へ。ビア樽を積んだ馬車が撮影用( いちおう宣伝目的ですけど )に居ましたので一緒に撮りました。ちなみにハイネケンではなく、グロールシュ。その後、もう一つの目的であった拷問博物館へ。最近の地球の歩き方は腐っているので載っていなかったのですが、トラベルストーリーには載っておりました。昔から嘘情報ばかりでダメでしたが、今の地球の歩き方は綺麗な本になってしまい、JTB が発行している本のようで、昔以上に使えない本となりました。拷問博物館は花市場の対岸にあります。花市場には大麻の種などが売られておりますよ。もちろん合法です。拷問博物館は色々な拷問器具が置かれているヨーロッパには良くある拷問博物館ですけど、ポルトガルには有りませんので私はまだ行ったことが有りませんでしたから興味津々でした。鉄の処女やギロチンはもちろん、一番単純できついなあと思ったのは首輪に、上下が針になった刺す又のようなのが付いていて、首を下ろすと気管と喉に突き刺さり絶命するってのがきつそうでした。一度行きましたので、もう行かなくていいですわ。あったらまた行くんだろうけどね。
少し気分が沈んだところで気晴らしに散歩。レンブラント広場へ行って写真を撮り、そのまま国立博物館へ。途中、自転車道路を歩いていたら引かれかけました。これは私の無知が原因だったのですが、日本にもたまにある自転車道路はオランダでは「自転車専用道路」で自転車やスクーターしか走られないそうです。よって歩くのもダメ。逆に、自転車は歩道を走ることも出来ません。そのルールを犯してしまったので引かれかけたというわけです。
国立博物館はレンブラントやフェルメールの絵画が飾られてあります。残念ながらここでも本館は改装中で入られず、有名どころだけを後ろにある別館で展示してありました。フェルメールに関しては天王寺美術館で鑑賞しましたし、あまり旅行で博物館に行くと言うことをしませんでしたので、行こうかどうか迷いましたが、入場することにしました。日本語の音声案内装置を借りて入場です。日本語の装置が有る場合は必ず借ります。耳で聞く方が理解度はかなり深まりますよ。500 円ぐらいをけちってはいけません。
私はこの博物館に行くまでレンブラントがどうしてこんなに崇められるのか全くわかりませんでした。彫刻や陶芸には興味があるのですが、絵画にはあまり興味がありませんので知識がなかったのです。でも、ここに行ってわかりました。すごいの一言です。写真と見間違う綺麗さと繊細さが絵からにじみ出ており、何時間見ていても飽きないという感覚を受けました。先ほども書きましたようにフェルメールもありましたが、どうしてフェルメールのほうが言われるのかわかりませんでした。絵画技法などが違うので一概には比べられないのでしょうが、私は今まででこんなに感動した絵画を見たことがありません。レンブラントといえば夜警が有名なのですけど、それ以上に肖像画が素晴らしいと思いました。わかりやすいのでそう感じるのだとは思いますが、当時流行った襟巻きなどは浮き出てきそうです。本当に光と影の魔術師です。絵画をする人なら一度は見に行くべきだと思いました。
あと他に驚いたことは、絵画との間に全くガラスなどが無く、また撮影が可能( フラッシュは不可 )だということです。日本では考えられません。絵画に対する国民の造詣の深さが感じられました。おかげで夜警は一度暴徒に切られたことがあるそうですけど……。
それからハイネケンエクスペリエンスへ行って、生ビールを飲むことになりました。昔は飲みホーダイだったそうですが、現在は 3 杯しか飲めません。一応テーマパークということになっておりますので簡単なアトラクションがあるのですが、だいたい皆さんのお目当てはビールを飲むのとハイネケンエクスペリエンスのロゴ入りタンブラーグラス。後はここ特製のアルミボトル製ハイネケンも買うことが出来ますが、330ml で EUR3.00 と高いです。まあビール好きで時間が余ったのであれば、一度行ってみたらいいと思います。
帰りにセックスミュージアムへ。エロは日本が進んでいるなあと実感。エロといえば枕絵ですねというぐらい、こういうパラダイスに行くと必ず有ります。世界的に認められたエロ大好きな国です。本来日本はもっとオープンな国だったはずなのですが、戦後の純潔教育のおかげでなんとも中途半端な国になってしまいましたわ。このミュージアムですが、エロを感じてもうたまらん!って言う場所ではなく、げらげら笑うことの出来るところです。色々な性癖を見て楽しみましょうと言うところです。モニュメントがいちいちあほらしいですよ。安いし、気晴らしにお奨めです。
さて全て見終わったのでどこかに食べに行こうかと思いましたけど、スーパーで買い物をして、適当なコーヒーショップでスペースケーキを買ってホステルへ。日本人の人とスペインの姉ちゃんと一緒に食べながらだべっておりました。久々にホステルに泊まるのも楽しいね。片言のポルトガル語が話せるので、スペインの姉ちゃんに気に入られてしまいました。かなりお姉ちゃんは決まっていましたけど。嗚呼、ホステルのバイトの兄ちゃんの恋人でなければ良かったのになあと思いますわ。わらぃ。
今日のスペースケーキは拍子抜けするぐらいダメでした。スペースケーキってこんなに来ないものかなあと思いました。何故かって、食べてから夜中中アムステルダムの街を夜警撮影に出られるぐらい余裕でした。地球の歩き方にはアムステルダムの夜はやばいと書かれておりますけど、全くそんなこと無いですよ。合法にマリファナが吸えるためか、リスボンのように麻薬を売ってくることもないし、飾り窓があるので立ちんぼも居ないし。飾り窓にレンズを向けない限り大丈夫だと思いました。
AM02:00 にホステルへ戻って就寝。
アムステルダムの壁紙
本日の気分:スペースケーキはグロテスクな色:0 時間( 計 0 時間 )
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2006 年 01 月
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