麩
2003/12/21
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沖縄二日目。朝 6 時に起きて台湾料理を食べに行く予定だったので起きたけど、調子が悪くて起きられず。残念。
ビジネスホテルのようなホテルだったので、予想通り掃除のおばちゃんが確認もせずにあけたのでぎすぎす。きちんと徹底するべきだよねえ。アメリカなら絶対に訴えられるか撃たれるよ。
車はホテルに置いて、散歩がてらに国際通りを歩いていく。
国際通りの途中に台湾のフランチャイズのジュース屋さんが進出していたので、めざとく購入。お店からはタピオカ入りミルクティをを進められるも台湾でよく飲んでいたし今日はミルクティって気分ではなかったので、タピオカ入りジャスミンティ。ゴーヤジュースでも良かったなあ。
商店街の入り口にはとてもレトロな看板のレコード店があった。記念に一枚写し、商店街へ入った。商店街は、いわゆる商店街で、且つ観光地でもあるためお土産品も売っているって感じであった。いわゆる商店街と言うことは普通の果物屋などがあり、そこには私の大好きなドラゴンフルーツも売っていたので、小さくて安いのを赤と白、それぞれ 5 個ずつ購入した。台湾での旬が 5 〜 6 月だったのを考えると確実に旬から外れているのは確かだが、今買わないといつ買えるかわからない。そんなことから、多分美味しくないと思いながらも購入した。台湾ジュース屋が沖縄では流行っているのか、公設市場までには 2 件存在した。一つはフランチャイズ、一つは地元の店ってぽい作りであった。しかしやはり西瓜牛乳は売っていなかった。惜しいところだ。そんな異国の商店街を楽しんでいると、目の前に戦前の闇市にあるような古めかしい建物が見えてきた。目指していた公設市場がそこだった。
牧志の公設市場にやってきた。ここでは朝食を食べる予定。でも市場自体が楽しいのでとりあえず見回ることに。豚がそのまま売られている、ここのそのままとは、グロテスクなままというわけで生きているわけではないが、嫌いな人は通れないのかなあ。私は別に食べるのは無理だけど平気で楽しみました。というかこの雰囲気って、昔の商店街はどこでもこんなんじゃなかったかなあって思います。人と人のふれあいの多い感じでした。なので楽しい。食べられないけど、手に取ってみたくなります。
そしてお目当ての魚の方へ移動。すると両端からものすごいかけ声。闇市か何かに来たみたい。夜店なんかの比じゃないぐらい声がかかります。「うちでこうて」って何故か関西弁。沖縄でも使うのでしょうか?私は負けそうなので kako さんに任せたんだけど、あえなく真ん中の一番威勢の良いおばちゃんのところで撃沈。まあどこも一緒のようなもん扱っているからね。基本は、ヤシガニ、伊勢エビ、ハリセンボン、伊良部って感じですね。
そこから、後ろの三つをチョイスしました。ここのシステムはこれらを料理してもらって、二階で食べられるようになっています。で、選んだはいいけど、色々考えると伊勢エビはいつでも食べられるので、ヤシがににしようって事で頼んだけど、もう割って(殺して)しまっていたのでダメでした。残念。
あと二階にはサータアンダギーの有名なお店が有るのですが、今日は日曜日で休業だそうで残念。でも、前に無料で試食できるのがあって食べられて良かった。美味しい。
さて、一通り二階も見回ったので、提携先の食堂へ行って落ち着いて食事です。
朝からオリオンの生を見つけたので、旅行だしって事で飲みながら待っていました。はじめに伊良部っていう、いらねえええええって魚の刺身が出てきました。沖縄の写真を見るとよく載っているであろう、青色の甘鯛みたいな魚です。けったいな色の魚ですので味もけったいなのかなあと思っていましたが、淡泊な魚でした。ただぬくぬくとした海に育っていますので、全く歯ごたえが無く、解凍に失敗した刺身のような食感です。刺身は食感が大切なので、はっきり言って美味しいとは言えないですね。ぐにゃって感じです。
次ぎにはりせんぼんの唐揚げがやってきた。見た目はグロテスクだけど淡泊よと言われたとおり、身は確かに淡泊だがコラーゲンというのかな。身と骨の間の軟骨が多く、かなりぬるぬると感じられました。鶏肉を食べ慣れている皆さんは大丈夫なのでしょうが、私はどうもこういうぬるぬるが苦手。あと、肝も唐揚げにしてくれたのですが、これはものすごい性が付きそうな味で、朝からはちょっとということで、二人とも残してしまいました。臭いしあぐむ。
伊勢エビをかみきる!かみ切る!カミキル!二人ともかなりの顔。ここらへんに来ると高級食材もなにもよくわからず、ひたすら魚介って感じ。最後にこれでもかといわんばかりに、伊勢エビのあらが入ったみそ汁が出てきた。口の中がキヤキヤする〜。醤油と味噌と魚の塩分で口の皮が浮いているよ。伊勢エビはこんなオサレな料理をせずに、炭焼きで焼いてくれたら良かったのにと思う。
御飯が出てくると思ったのに、最後まで出てこなくて口がいっぱいになってしまいました。魚ばっかりはあかんと思います。
おなかが一杯になったところで、やちむんって、沖縄の陶芸街にやってきました。ここは商店街を抜けると有るみたいで、歩いていくとつきました。緑色の釉薬に魚の絵が描かれている独特の焼き物で、日本でも韓国でも無く、どちらかといえば台湾で買ってきた河豚の形をした急須に似ています。あとはシーサーの焼き物、これは本当に多種多様いっぱいあります。全部沖縄産なのでしょうか?って感じです。私はこういうのを見だすとすごい見てしまい、買わないと気が済まなくなってしまいます。今回も抹茶茶碗がほしいとおもって色々お店を見渡したのですが、最後の「陶彩」で、泡盛とっくりなのだそうだけど、一輪挿しとして使えそうな壷を買いました。ここはおばあちゃん一人でやっているようで、コーヒーを入れてくれたり沖縄らしくほんわかしたお店でした。このときに食べた黒糖がすごく美味しく、二人とも一袋ずつ購入。沖縄の黒糖は美味しいねえ。全然えぐみがありません。あと、私は石のお守りの中にシーサーが掘られた物を購入。沖縄ではシーサーと同じくその石はお守りなんだって。もしも買う物がない方は将来に向けて骨壺なんてどう?専門店があるよ。
薬局か雑貨屋かわからないけど、並んでいる洗剤が異国情緒を漂わせて、ああ本土じゃないなあとすごい実感が沸きました。そこを曲がると今日の朝に行こうと思っていた台湾薬膳料理屋が。なんかで来た時のために覚えておこう。この場所は知らなかったら絶対に迷いそうです。
シークワーサを買おうか、紅芋を買おうかなんて考えながら市場をうろうろ。途中ゴーヤ茶の店売りに引っかかり時間を潰す。公設市場は閉まっていたので、隣で売っていたサータアンダギーを買って帰る。サータアンダギーは確かに美味しい。そして、義理用と自分用にちんすこうを購入。一箱 150 円でも割引きがあって 120 円なんて値段になるんですね。空港の綺麗に包まれた 500 円なんかが嘘みたいな値段です。バラでも売っているし、ちんすこうは下町で買うべきなのでしょうね。で、そこで麩を売っていないか聞くと公設市場に行かないと無いって事だったので早速移動。
公設市場の入り口で現地サイズの沖縄麩を三袋購入。めちゃめちゃ嵩張る。ただ、この麩がとても安い。同じような加賀麩だと 600 円ぐらいするのに、沖縄だと 150 円。物価の違いをすごく感じました。つか、本音を言えばカートンで買って帰りたいぐらいでしたわ。一番の収穫だねえ。
帰り道 kako さんが琉球ガラスを国際通りで購入。私も買いたかったけど、両手に麩だらけで持てないので断念。綺麗ですね。
ホテルに戻り、車に乗り込み一路北を目指す。時間がないので近道だろうと内側の道を走ると工事中で行き止まり。ついていない。
バスも味がある。新しいのと古いのが混在していて、田舎か都会かよくわからない構造になっている。横をミリタリーポリスが走り抜けていく。かっこいいけど、日本のパトカーより運転が荒い。大阪タクシー並みだな。
道路マップを見るとまだまだ先みたい。あっていたのはガードだけって感じでした。なわけで、U ターンしてエンジンをフルスロットルです。びゅんびゅんとぶっ飛ばしました。
そしてついに来ました A&W 牧志店。でも時間は出発 1 時間前。さすがにここで下りて買うことは難しい。空港までは 30 分を見ておかないとダメだからね。なので、右折して前に来るも下りることは出来ず。残念のシャッター一枚。ここだけの景色を見ているとアメリカっぽいねえ。内地ではこんなレイアウトは無理だろうなあ。
後ろ髪を引かれながら園内のパーキングに車を止めるだけ停めて、出発。
愕然としながら 58 号を飛ばして予定通りの時間にレンタカー屋へ。ほとんど走っていないのでガソリンは入れずに持って行ったけど問題なし。そりゃ車で 3 リットルとかは入れたくないでしょ。
空港までマイクロバスで送ってもらう。マイクロバスを降りるとカートを探すも見つからず、一つ見つかったのをダッシュでゲット。大量の荷物を載せると、帰省客か海外旅行帰りのよう。ANA のカウンターへ行って、チェックイン。バースデー割引きなので事前チェックインは出来ないのです。
なんとか念願の空港内にある A&W に入る。私は一応現地の物はだいたい賞味するのですが、どうもファーストフードだけは食べる気になれないので後で一口貰うとして、近くの売店へ。売店では、油味噌おにぎりとさんぴん茶を購入。帰ってくると kako さんがなんかセットを頼んでいて、ルートビアを飲んでいました。ルートビア自体はカルフールやヨドバシで売っていますから珍しくはないのですけど、ジョッキで出てきたら凄い威圧感があります。少し貰いましたけど、やっぱり飲めませんでした。アメリカ人は変態だ。
私はさきほど売店で買ってきた油味噌おにぎりを食べました。やっと御飯にありつけました。昨日から御飯切れでイライラしていたのでした。別に御飯を毎日食べなくてもいいのですけど、パンか御飯は食べたいのです。だからすごい美味しく感じました。昭和 56 年に初めて東京に行って帰りの新幹線の中で食べたおにぎりような感じでした。
手荷物検査の手前のショップで、昨日テレビの宣伝で見たオリオンビールの春限定「いちばん桜」を購入。半分を kako さんへ。あとゴーヤビールとブルーシールの紅芋カップアイスを購入。ジェラートと迷ったけど、アイスにしました。ジェラートはもう少し暑いときの方がいいかな。
荷物があほほどあるので、手荷物検査が大変でしたがなんとか済ませました。一袋麩ばっかり大量に入ったビニール袋を持っていたので、笑われました。変かなあ〜。
さっきブルーシールのカップアイスを買ったのに、搭乗口手前の ANA ショップでソフトクリームを発見。もちろん食しました。牛乳の味が良くして美味しい。カップアイスは機内で kako さんに食べてもらうことにしましょう。
飛行機の中では爆睡。スープを飲みました。
関空に着いて関空内を観光。まずは「麩」で記念撮影。我ながら麩だ。今まで関空は何度も来ているけど、出発時に見回ったことしかないので、こんなにじっくりと見回ったのは初めて。関空からは撤退する店がすごく多いようで、見ているだけで 2 店ぐらいが今年いっぱいで閉店のようで、全品 50%OFF でした。そのうちの一店は洋服屋さんで「 KANSAI 」って書かれたトレーナーが半額だって、ご当地トレーナーや T シャツが好きな私としてはすごくほしかったのですが、定価が \13,800- とばかげていたのでスルー。高すぎるって。 3000 円ぐらいなら買ったかな。あとはおもちゃ屋に行って、ダイキャストのポルトガル航空(TAP) A340-400 を購入。車のインテリアです。
それから対岸にある、来年春で閉鎖が決定している高島屋へ。高島屋が入っている一帯は AERO PLAZA と言うのですが、私は素で「あえろぷらざ」と読んでしまい爆笑されました。エアロなんだね。これをポルトガル脳といいます。
高島屋はそりゃ閉まるだろうなあって感じの、暇そうな憂鬱そうなサービスコーナーのお姉さんや、投げやりになってハイライトの消えそうな店員さんばっかり。資本主義の消えた社会主義国のマーケットみたい。それでもそう言う店なので色々と割引きがあって、kako さんは大関酒造が作った洗顔クリームを購入していました。
それから食べ物屋を少し散策して、松屋とかあったけどここに来てなあって感じだったのでスルー。ホテル日航のレストランも高そうだし、おなかも余り受け付けなさそうな洋食なのでスルー。ホテル日航を散策していると、見事に外に出られないエレベーターに乗ってしまい、少し恥ずかしい思いをしながらフロントをもう一度横切って戻りました。なんかやっぱ国営って感じのホテルだなあ。全日空の方が暖かい。
さてそろそろ飽きてきたので、駐車料金を精算して車へ。駐車料金の精算は関空株主優待券とかいうのが、金券屋で売られていたから一日分無料になりました。関空は株式公開していないはずなので、これは大阪府や泉佐野市の職員が持ち込んだのかなあ。
で、ここからがすごかった。関空はご存じの方はいるかも知れませんが、その気になればぐるぐる回ることが出来ます。一つは駐車場ルート、一つは到着ゲートルート、一つは出発ゲートルートです。一つのルートから他のルートへ一周すると入ることが出来まして、全部アホみたいに回りました。時間は 20 時でしたので、この時間になるとほとんど車もなく、ぁゃιぃこときわまりない行動をしていたので、なにか言われるかなあと思いましたけどさすがに言われず。徐行に落として、外の写真を撮ろうとしても、特に何も言われませんでした。そして最後に連絡橋の手前にある「間違った方の戻り道」を通って、もう一度到着ゲートルートへ。このルートが一番近くで飛行機が見えるんですわ。結局 4 回も回って、15Km ぐらい走りました。あほですね。
そして名残惜しくも綺麗な夜の関空連絡橋を渡って本土へ帰ってきました。
それから食べ物屋を探して 26 号線に入って北上。13 号や他の道だと余り食べ物屋が無いので、混むけど仕方がありません。途中クレジットカードでガソリンを給油。カードで給油するのは多分 7 年ぶりぐらいだね。昔キャンプの帰りにカードでやった以来だわ。カードだとガソリンスタンドの会員カードは使えないんですね。初めて知りました。
そのまま 26 号線を飛ばしていくと、右側に喜多方に行ったときに食べられなかった「坂内食堂」の看板が!よく見るとチェーン展開している「ばんない」って店らしい。チェーン展開しているとは知らなかったので、ちょうど良いからそこに行くことにしました。チャーシューがいっぱい乗ったのがここの名物だそうなのですが、私は味噌、kako さんはしょうゆを注文しました。余りおなか空いていなかったし、私は肉嫌いだしね。
絶対にくるくる軒の方が美味しいわ。チェーンを出すようになった老舗はダメだと思う。特にチェーンはね。
そのまま 13 号を通って 43 号に入ろうかと思ったけど、絶対に面倒くさくなってきそうなので石津川から阪神高速へ。一気に飛ばしました。
家まで送って、荷物の多さにびっくり。ホテルから***きたバスタオルを渡して長い長い誕生日プレゼントの終了でした。
本日の気分:やっぱり最後にぎくしゃくしたなあ:0 時間( 計 0 時間 ),明日のラッキーアイテム:麩
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2003 年 12 月
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