生樽
2003/07/26
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そういやおばあちゃんは全員に看取られた以外にもいいなあって事がありました。天神祭の日に亡くなったということです。昔は一緒によく近くにある神社まで天神祭に行きました。祭りが好きというより、子供が好き、そして孫が好きだったみたいです。孫はどれだけ目に入れても痛くないようですね。昼間っからぼーっと舞台の設営を見たり、私がテキ屋で金魚すくいをやったりスーパーボールをしたりするのを、飽きもせずに一日中見守ってくれていました。そんなおばあちゃんですから、天神祭の太鼓の音「ドコドンドコドン、ドコドンドコドン、ドコドンドコドン、ドンドン」に送られて逝ったってのは幸せだなあって思います。そして、天神祭が来たら一緒に過ごしていた人たちは思い出すんです。良かったねえ〜。
なんかしんみりとしたことばっかり書いているから、悲しくなりますね。
今日はお通夜の日です。私の親類がいつも頼むのは八木九って葬儀屋さんです。ここは色々ときちんとしてくれていますし、昔からの葬儀屋なので親切です。システム化された大手ではやったことはありませんが、こういうプロ集団の方がなんとなく安心出来ます。さて、お通夜をするためには色々と準備をしなくてはなりません。その中でもお金以外で確実に必要なのが、樒(しきみが正しいけど大阪ではしきびって呼びますね)、生花、来て頂いた方へのお弁当、飲み物の手配です。私はこういうときチャキチャキと進んで動かないと気が済まない性格ですので、買い出し担当になったのですが、お通夜のお弁当(これ自体はオードブルと助六を頼みます)を食べるときに「生ビール樽 10 リットル」が用意されている葬儀ってのは多分 10000 件に 1 件も無いと思いますわ。それ以外にも、ペットボトルの 2 リットルお茶や半額総菜、そして冷凍茶豆を買ってきました。仕出し屋のオードブルってのはどうしても油物ばっかりになってしまいますから、あっさりとした物が好まれます。
ちなみに生ビールサーバでも 6000 円ほどですから、通常のビールと値段変わりません。
さて帰ってきますと、棺に入れるときでした。四国から来た親類などを含め皆さん泣いておりました。私はあまり棺に入れることで悲しみはわきません。これは強がっているわけではなくて、まだ祭壇で見られるからです。悲しいかな、部屋で寝ていても棺で寝ていても同じだと私は思うのです。今年は冷夏でクーラーをがんがんに効かせた部屋の中で二日間ドライアイスも大量に入れていましたが、やはり結構入れた後の部屋には死臭が漂っていました。父親の時はクーラーもなく、記録的な猛暑の夏に無くなり同じように二日間それも一日目は朝から寝かせてありましたので、最後の日はかなり来ていました。親は悲しみで臭わなかったそうですが、私はこれで死臭を覚えました。
私も初めて樒を出しました。リボンネットワークと入れているのは愛嬌であり、照れ隠しであり、辛いことからの精神的な脱却です。
お通夜は滞りなく終了し、オードブルを食べる段階になりました。早速樽生を出したところ、すごい人気でめちゃめちゃ喜ばれました。これは成功だったと思います。ただ、私はずっと注ぎっぱなしで自分で飲んだのは 1 杯だけ。ちょっと考えもんだわ。3 杯は飲みたかったな。お通夜は団地の集会所で、家は 7F なので買ってきた総菜を取りに行ったりチャキチャキ動いていたら、田舎の親戚の長老方から「いいお嫁さんになれるねえ〜」って言われました。嫌みか!って、もちろん怒っては居ませんよ。まあそうだろうけど、これはあくまでも私が動きたいから動いているだけであって、やれって言われた炊事とかは一気に萎えるんだよね。なのでキャンプなどで動くのは好きだけど、外食産業なんかに行きたいとは全然思いません。
で、このサーバですが一般的な前にコックを引くとビールで、後ろが泡だと思っていたら違いました。前に思いっきり倒したらビールで、少しだけなら泡です。だからちょっと使いにくい……。最初は泡ばっかりなので何でかなあとすごい疑問でしたよ。
終わった後は通夜の日なので夜通し故人をしのんでこの場所で飲みながら話していたら、いつの間にか寝てしまいました。お疲れ様でした。
カルトさんが来てくれました。
本日の気分:樽+冷却氷はかなり重い:0 時間( 計 0 時間 ),明日のラッキーアイテム:生樽
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2003 年 07 月
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